麦藁のヒンメリを長く美しく飾るために!お手入れと割れた麦の直し方
2023/06/26 修正しました
こんにちは!
麦わら作家のエリです。
ヒンメリを販売させていただいていますが、
そういえばヒンメリのお手入れや修復について触れていなかったなと思い、
私のお手入れ方法、形が崩れてしまったヒンメリの直し方について書こうと思います。
目次
1、麦藁は割れる、割ける!だけど、意味がある!
フィンランド発祥のヒンメリ、ますます多くの方が楽しんでいらっしゃいますね。
ヒンメリはもともとライ麦などの麦わらで作られてきましたが、
近年ではより耐久性の高いプラスチックストローで作られることも多くなりました。
麦わらだとどうしても「割れ」るというか、「裂け」るというか、
そういう破損が出やすいからです。
これは麦わらの性質上、かなり気を付けないとどうしても出てきてしまいます。
しかしそのデメリットがあっても、
私はヒンメリを麦わらで作りたいなと思っています。(子供向けのワークショップを除いて)
なぜなら麦わら自体が祈りの対象であるからなんです!
日本でも稲わらには神様が宿るとされ、しめ縄に使われるなど神聖視されてきました。
ヨーロッパでも同様に、キリスト生誕では飼い葉おけに麦わらが敷かれて、そこに寝かされていましたし、
麦わらには「魔法の力」が宿っているとされていました。
なので、麦わらを使わないとヒンメリのお守り(豊かさをもたらす)としての効果が本来の意味では薄れてしまうような気がするのです。
そういうわけで麦わらで作ることにこだわっているのですが、
先ほども書いた通り、割れ・裂けがどうしても出てしまいます。
こんな感じに形が崩れる原因になってしまうんです。
また、長く飾っていると埃がついてしまったり。
ちなみにフィンランドの伝統では、一年に一度、冬にヒンメリを作って飾り、
翌年の夏には燃やしていました。
だからこれから紹介するお手入れはしていなかったでしょう。
けれども、日本で毎年そのようにヒンメリを取り換えることは難しい人がほとんどだと思います。
お手入れをしてできるだけ長く楽しんでいただき、天寿を全うしたと思ったら、また新しいヒンメリを迎えてくださいね。
ではではお待たせしました!お手入れ開始です!
2、ホコリを取るには、弱いシャワーを掛ける!
ホコリを取る方法を色々と模索してきましたが、よわーいシャワーが一番いいです!!!(2023/6/26修正)
何か道具を使ってホコリを取ろうと、今まで苦労してきましたが、
水で流すとあっという間につるっと綺麗になります。
流した後は、また吊るして乾かすだけ。
しっかり作ってあるヒンメリなら、全然大丈夫です。
埃が取れると、元の麦わらの輝きが蘇ります!
ぜひお試しください♪
(シャワーが強すぎたり、もともと弱いヒンメリだったりすると、破損するかもしれませんので、自己責任でお願いしますm(__)m)
3、麦わらの割れ・裂けを直すには手芸用または木工用ボンド!
ヒンメリの破損の大部分は、麦わらの割れ・裂けによるものです。
麦わらの端がこのように裂けて、糸がはみ出してしまい、形が崩れてしまいます。
直し方ですが、
まずは糸を麦わらの中に戻します。
麦わらを元の位置に戻すようにして、裂けている部分から糸を中に戻します。
同じところから糸が出てしまわないような配置で、手芸用または木工用ボンドを裂けている部分に塗ります。
藁の位置を調整して、そのまま乾かします。
藁の位置は全体のバランスを見ながら美しく調整することが大事です。
ヒンメリは糸と麦わらだけでできていて、糸の結び目や麦わら同士の重なり合いなどで微妙に歪みます。
これを手でずらして調整してあげることでさらに美しく飾ることができます。
これで完成です!
お手持ちのヒンメリもぜひ美しくお掃除してあげてくださいね。
それではー!