”月のスターヒンメリ” こだわりとデザインに込めた意味
こんにちは。麦わら作家のEriです。
今日は、月のスターヒンメリについてお話したいと思います。
色々な意味を込めて作っていますので、知っていただけたら嬉しいです♪
こちらが月をモチーフにしたスターヒンメリです↓
ストロースターの「月」は、麦わらの手仕事を始めた初期の頃から作っています。
ストロースターをオリジナルで作り始めると、
天体に関するものを網羅したくなりました。
Star ですし、ヒンメリも「天」という意味ですしね。
そこで、月の形を試行錯誤の上、編み出しました。
ここでこだわったのは、太陽と反対の組み方をしたというところ。
太陽は表から見ると凸面で作っています。
これは陰陽の「陽」を意識して。
反対に、月は凹面で作っています。
月は「陰」ですから、その表現としてこれは大事に守っています。
ヒンメリにしてしまうと、本当に目立たないちょっとしたことなのですが、
元々の麦わら細工の意味と同じように、
私自身もこの手仕事をお守り、象徴、祈り…のように感じながら製作しています。
おのずと、美しさはもちろん、意味や願いを込めるようになります。
表面的なものが多い世の中で、麦わら細工に興味をもたれる方は、私を含め、
抽象的なものの奥にある何かを見ようとされているのではないでしょうか。
そのシンプルさに、何かしらの魅力を感じてしまうのです。
目に見えない何か大切なもの…
抽象的、幾何学的なものは、余計なものを取り除いた美しさ、真実を感じます。
だから、冬の静けさの中で神秘的な空間を作り出してくれるのですね。
さて、脱線しましたが、月の表現としてもう一つ、
吊るした星の配置をぐるり螺旋にしています。
螺旋というのは本当に面白いものだと私は思っています。
太陽系も銀河の星々も、回転しながら宇宙空間を旅していて、
常に螺旋(スパイラル)を描いています。
私は糸紡ぎもするのですが、これも羊毛にスパイラルを加えることで、
糸にしていきます。
「紡ぐ」というのは単純で奥深い手仕事です。
そんなことも思いながら、
月のスターヒンメリのデザインを考える際には、
月には満ち欠けがあり、変化のある天体であることを表現したいと思いました。
そこでこのスパイラルを取り入れたんです。
月がだんだんと細くなり、裏側に光が消えていく。
そしてまた反対側から光が現れ、だんだんと満ちていく。
そんな様子を表現しました。
音もなく静かにゆっくりと回る様子はそのまま、夜空に静かに浮かぶ月。
どなたかに気に入っていただけますように。
Creemaでも出店させていただいています。
それではまた!