ストロースターとヒンメリを始めたきっかけ
こんにちは。麦わら作家のEriです。
今日は私が麦わらの手仕事、ストロースターとヒンメリに出会った頃のことを書きたいと思います。
まず先に出会ったのはストロースターでした。
当時、私は夫の転勤先の広島に住んでいて、そこで長男を出産、子育てをしていたんです。
それで長男が一才の誕生日を迎える頃…
初めての誕生日プレゼント!
何をあげようか色々と検索していたところ、広島の呉市に木のおもちゃのお店「メルヒェン」があることを知りました。
行ってみると、そこはシュタイナーの関連商品もたくさんあったんです。
「シュタイナー」、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
ざっくり・・・深すぎて私にはとても説明できないのですが・・・私なりの解釈で・・・
ドイツの哲学者・思想家ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)は、自身の哲学、宗教的な思想から社会改革、教育、芸術、建築にいたるまでとても詳細な指針を残しています。
日本では「シュタイナー教育」として少し知られているかもしれません。
幼少期のオルタナティブ教育としては、モンテッソーリ、シュタイナーがあげられることが多いです。
のちに長男もシュタイナー幼稚園に入園することになるのですが、シュタイナーについてはまた次の機会に。
なぜシュタイナーを出したかというと、
ストロースターの道具は、シュタイナー関連商品として出ていたんですね。
ドイツ南部の伝統だったストロースターは、学校の教材としても使われるくらい一般的なものだそうです。シュタイナー教育は、芸術的に(!)学びを重ねていく学校ですから、教科書をただ読んでいくような授業スタイルではありません。
ストロースターはおそらく算数や幾何学の授業で使われているのだと思いますが、詳細はまだ私も知りません。
とにかくこのようにメルヒェンというお店で、ストロースターキットと出会ったわけなのです。
そこからもう、すぐにこの手仕事にはまりました!
原本はドイツ語なのですが、そこに別紙で日本語訳がついていました。
でもこれがわかりにくい・・・涙
それでもなんとか解読して、たくさんのスターを作りましたね。
だんだんコツをつかむとオリジナルが作れるようになります。
そして麦わらが手元にあった私は、ネットでヒンメリにたどり着きました。
当時は今ほど流行っていなかったのですが、
youtubeでフィンランドのおばあさんが作るヒンメリを見て大感激!
ヒンメリが音もなく回る様子は、荘厳で神聖そのものでした。
そしてそのおばあさんの作品の細かいこと!
とてもここまでたどり着けないだろうと思いながらも、
作りたくて仕方がなかったんですよ。
そこで購入したのは、
おおくぼともこさんの『フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ』でした。
入門としてとても分かりやすく、自分ひとりで始められますよ。
そんな感じで私の麦わら生活が始まりました。
当時は古民家に住んでいて、
コミュニティカフェを立ち上げたり、
そこで自分の作品ばかりでなく、地域の様々な作家さんに出展していただいたり、
転勤生活を満喫していました。
築120年の家は寒くても、とても素敵でした。
では今日はこのあたりで。
クリスマスに向けてストロースターのスワッグ
こんにちは!麦わら作家のEriです。
クリスマスシーズンには色々飾るものがあってワクワクしますね。
我が家には、150センチのクリスマスツリーがあるのですが、毎年飾るのが楽しみです♪
もちろん、ストロースターをたくさん飾りつけます。
ナチュラルで可愛すぎないシックな雰囲気になりますよ。
今年もそろそろ(撮影も兼ねて)出そうと思っています。また記事にアップしようと思います。
今日は、昨日製作したクリスマススワッグについて・・・
スワッグというと、縦型、しずく型のものを思い浮かべる方が多いと思います。
けれども、ストロースターを吊るして飾りたかったので、横型のスワッグにしました。
初めてストロースターに触れる方から「どこに飾るの?」と聞かれることがあります。
クリスマスツリーのオーナメントとしてはもちろん、
瓶などにさした枝に飾るだけでも素敵なのですが、
スワッグやガーランドとしてお使いいただくのも素敵だと思います。
今回の作品では私のほうでスターをセットしましたが、お手持ちのリースやスワッグにご自身でスターを飾り付けていただくのも楽しそうですね。
ストロースターのみの販売ももちろんしています。
よろしければ、Creemaを覗いてみてくださいね。
forest chimneyの販売中作品一覧 | ハンドメイド通販・販売のCreema
麦わら作家が伝えたいストロースターとヒンメリの魅力
はじめまして。
麦藁装飾作家として活動しているEriです。
麦藁装飾…?
って、よくわからないですよね😅
このページでは、私が製作しているヨーロッパの伝統的な装飾である
麦藁のヒンメリとストロースターがどんなものなのか、その魅力とともにご紹介したいと思います。
目次
ヨーロッパでは伝統的に様々な麦藁装飾が手仕事として受け継がれてきました。
主食である小麦やライ麦などの麦の藁(わら)が、
豊穣の象徴として家庭で飾られてきたんですね。
ちょうど、しめ縄やお正月飾りなどが稲わらで作られるのと同じような感覚だと思います。
なかでも私が現在主に扱っているのは、
フィンランド発祥の「ヒンメリ」と、
ドイツ発祥の「ストロースター」です。
ヒンメリのほうは、2つを組み合わせた「スターヒンメリ」という名前でオリジナルの装飾も作っています。
1、今話題の「ヒンメリ(himmeli)」
まずは、知っている人の多い「ヒンメリ」のご紹介からしたいと思います。
最近、オシャレな雑貨屋さんのウィンドウに飾られていたり、
インテリア雑誌には必ずといっていいほど写り込んでいる(笑)、ヒンメリ。
麦藁に糸を通して作った立体のモビールです。
himmeliとは、スウェーデン語の“himmel(天)”からきていて、別名「光のモビール」とも呼ばれています。
その名の通り、この世のものとは思えない抽象性とそこからくる美しさ、荘厳さ…
より大きなものになると、本当にそこに教会が現れたかのような静けさと空気感が漂います✨
2、ヒンメリは冬至の祭で飾られてきた
もともと、フィンランドでは冬至の頃の太陽神の誕生祭(ヨウルと呼ばれる)の装飾としてこのモビールを飾ったそうです。
北欧の長く暗い冬…
どんなに太陽の光を待ち望み、尊んだことでしょう。
冬至は一年で最も夜が長い日で、翌日からまた昼が長くなっていきます。
つまりフィンランドのヨウル(太陽祭)は、「暗闇の中で光が復活へと向かう」日に太陽神を祝ったのです。
そんなヨウルで、ヒンメリは天から光を下ろす器、天と地をつなぐ器として飾られました。
また、地域によっては結婚式で飾られ、式の間に回転すればするほど、その家庭は幸せになるとされていました。
素敵ですよね♪
フィンランドにキリスト教が伝来すると、クリスマスとヨウルが統合されました。
ヒンメリはそのままクリスマス装飾として飾られていたのですが、
1800年代にクリスマスツリーが入ってくると姿を消していったそうです。
しかし、1930年代に女性たちが復活を目指して活動し、
より複雑で技巧を凝らしたヒンメリが考案されたとか。
フィンランドのお婆さんの作品を見ると、本当に素晴らしく、動画から一瞬も目が離せなくなりますよ!
そんなヒンメリ、背景も奥深く、見た目の美しさはもちろん、
フィンランドの人々の想いや幸せのお守りという意味も知っていると、
さらに楽しめる装飾だと思います。
3、続いてドイツの「ストロースター」をご紹介!
麦藁は中空の茎です。(稲藁も中空ではありますが、多重構造で麦ほど強度がありません)
この茎が中空になっているというのがポイントで、
英語で麦藁をstraw(ストロー)と言いますが、昔の人は麦藁でジュースを飲んだということですよ~!
そのstraw(麦藁)で作るstar(星)ということで「ストロースター」というハンドクラフトですが、
もともとドイツ南部の伝統的な手仕事だそうで、今でも小学校でも授業に取り入れられているくらい一般的なものです。
麦藁を専用の道具で縦に割き、円形の型で組んでいきます。それを糸で留めた平面的な星のクラフトです。
実は簡単な星なら小学校高学年からでも作れるんですよ!
ナチュラル好きの方には本当にお勧めします‼
親子でクリスマスオーナメントを作るのも楽しいですよ🎵
作り方の基本は簡単なので、ぜひチャレンジして頂きたいです♪
このブログでも少しずつ紹介していきますね。
追記↓こちらを参考になさってください♪
forest-chimney.hatenablog.com
forest-chimney.hatenablog.com
forest-chimney.hatenablog.com
4、二つを組み合わせた「スターヒンメリstarhimmeli」
ヒンメリを始めたとき、私はその美しさと荘厳さに、宇宙的なものを感じました。
「天」という言葉から名前がついているのですから、そのはずですよね。
麦わら仕事は、ストロースターから始めていましたから、
どうしてもヒンメリに「星」をつけたくなってしまったんです。
私にはその方が馴染みやすかったのかもしれません。
あまりにも隙がない抽象性が、ヒンメリには感じられます。
それもまた美しくて感動するのですけど。
だから、どちらがどうというのではなくて、気分や好みで選んで頂ければいいのだと思います。
そんな感じで、私はストロースターとヒンメリの組み合わせである「スターヒンメリstarhimmeli」を作っています。
ちなみに、スターヒンメリは私の造語です😅
さて長くなりましたが、そんな大好きな麦藁の手仕事を沢山の方に楽しんでいただけるよう、これからブログをアップしていきたいと思います!
どうぞ宜しくお願いします!
***追記*** 2020.12.7
麦わら手しごと教室をオンラインで開講予定です。
noteというサービスを使って、ヒンメリやストロースターなどの作り方を動画でお伝えします。
全国どこにいても麦わらの手しごとが学べますし、動画を見て作っていただく形式なので、時間を気にすることなく気軽に始められます。
教室のサークルもnote上で設置予定です。生徒さん同士での交流や、作り方の質問なども受けつける予定です。
ご興味のある方は、私のnoteをフォローしてください(^^)
インスタもやっています。
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